戦局が悪化して南方からの石油の輸送が困難になり航空機燃料の不足が現実問題化したときに政府が取った政策が松根油の精製による燃料製造であった。全国に生産量が割り当てられ、老人や子供まで動員される緊急増産運動が展開された。200本の松根で1機の航空機が1時間飛べるという標語からもわかるように、非常に効率が悪く、実際には飛行機燃料として使用されることはなかった。
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