明治23年(1889)に日本画家の大橋翠石(おおはしすいせき)が描いた垂井曳軕鳳凰山舞台の引戸襖絵。絹本彩色で「明治廿三年歳次甲寅春暮 麋(び)城(じょう)(大垣) 翠石(印)」という落款がある。制作年の明らかな現存最古の翠石作品として、画風成立に至るまでの過渡期の作品として、さらには若き日の翠石が挑んだ記念的な作品としてきわめて貴重な一点である。
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